キリロムグループCEO 猪塚武 のブログ

キリロム グループ CEO 猪塚武のブログです。キリロム工科大学やvKirirom Nature Landなどの事業の話を書きます。

ゼロコロナ政策に戻した日本の政策判断ミス

日本は新型コロナの押さえ込みに成功しました。ここまでは成功事例として素晴らしいと思うのですが、大きなミスは世界中がウィズコロナ政策にシフトする中でゼロコロナ政策にシフトしてしまったことです。これは大きな政策判断ミスだと思います。これでは日本だけが世界的な経済再起動から取り残されてしまいます。

ゼロコロナ政策は非常にコストが高く、非現実的である。

新型コロナは集団免疫の実現により抑え込んでいます。しかし、毎日100名以上の新型コロナ患者が発生していますし、危険性は弱いと思われるが感染力の強いオミクロン株が世界的に流行していますのでいずれ入ってくるでしょう。この状況でゼロコロナ政策を維持するコストは相当高いです。グローバル経済のサプライチェーンを考慮すると集団免疫が達成されつつある国で採用すべき政策とは思えません。

集団免疫達成後はウィズコロナ政策

現在、シンガポールカンボジア・タイの間はワクチンを2回接種していれば隔離なしで入国が可能になっています。経済は活気を取り戻しつつあります。集団免疫が達成された状態でのウィズコロナ政策はこれまでとは違います。日本は当初からウィズコロナ政策を採用し、その後の集団免疫により新型コロナ対策に成功したはずなのに、ここでゼロコロナに戻るというのは政策判断ミスに他なりません。

 

ワクチンは効果あり

ファイザーから最近出された報告によれば、ワクチン接種2回で重症化を防ぐ効果は他の変異株と同等であるし、3回接種すればオミクロン株でも他の変異株と同程度の防疫効果があるとのことです。

 

外国人限定の受け入れ禁止の再考を

政権与党としては外国人受け入れ禁止で支持率が大幅に上がっているので今回の政策は成功だと判断しているのかもしれません。しかし、新型コロナから2年経過して鎖国政策を取るべきタイミングではありません。12月末までの限定政策とのことで聞いていますが、来年の1月からはウィズコロナへのシフトを求めたいです。