猪塚武のブログ

世界情勢やIT・AI・グローバル教育についての意見を書きます。

トランプ支持者のアメリカ人経営者に米国大統領選挙でトランプが再選されたことについてインタビュしてみました。

起業家の会の旧友で米国の東海岸に住んでいる仲良しのアメリカ人に今回の米国大統領選挙についてインタビューしました。彼は8年前からトランプ大統領を支持です。

p.s.カリフォルニアで1000ドル以下の盗みは窃盗とされないという法律は改正されました。


TAKESHI:こんにちはXさん。私はあなたが私のFacebookの投稿に「いいね!」をしてくれたしているのを見て、あなたに電話してみたんです。ありがとうございます。

X:どういたしまして。

TAKESHI:以前は毎年アメリカの政治や経済について話しましたよね。

X:そうですね。

TAKESHI:新しくトランプさんが大統領になり、日本人はこれから日本社会に大きな影響があるのではないかととても心配しています。あなたはトランプ支持者なので今はとても幸せですよね?

X:はい、とても幸せです。

TAKESHI:貴方の現在の気持ちやこれから何が起こるのかについて教えてもらいたいです。貴方は本当に親日アメリカ人だと私は知っています。勝者側の本当のアメリカの意見を知りたいです。

X:ええと、あなたが知りたいことが正確にはわからないんですが、日本との関係はいつも強固で、トランプは非常に親日派です。彼はずっと親日派でした。

TAKESHI:親日というのは安倍さんに対してですか?

X:はい、でもそれ以上にです。なぜなら、日本との関係は彼らに共通の課題があるからです。高齢化社会や製造業の課題などですね。さらに、日本はアジアでの強力なパートナーですし、地理的にも非常に重要です。

日本の位置は非常に重要です。特に韓国、中国に対してもですね。重要な戦略的、経済的な場所で、両国間での共有があり、互いに支援し合っています。

TAKESHI:でも、私たちはトランプがアメリカ軍をアメリカに戻すかもしれないことを心配しています。それが起こらないかどうか不安です。

X:つまり、アジアにいるアメリカ軍をアメリカに戻すということですね?

TAKESHI:はい、はい。もしアメリカが戻れば、中国が台湾を支配するかもしれないととても心配です。

X:それは起こらないと思います。今の最大の問題はウクライナと中東です。トランプが選挙後に最初に話したのはイスラエルのネタニヤフでした。最初の相手です。

TAKESHI:ええ。彼らは戦争を止めようとしていますね?

X:そうです、そうです。本当に良いことです。今日のニュースによると、プーチンはすでにトランプと話す用意があると述べ、ゼレンスキーもトランプとの和平に希望を抱いています。だから彼の関心は主に二つの紛争と中東、ヨーロッパにあります。アジアは今のところかなり安定しています。

さらに、ロシアと中国がより緊密な関係になっていることもあります。

だから彼がアジア地域で何かを変えようとすることはないと思います。彼が試みるかもしれない唯一のことは、強力な中国との関係を再構築することかもしれません。彼らは以前良い関係を持っていましたが、バイデンが再選されたときには特に何も良いことは起こりませんでした。

TAKESHI:それなら、台湾には大きな問題は起こらないかもしれませんね。

X:そう思います。

TAKESHI:もしそうなら、良いことですね。そして、トランプ氏が日本に求めていることは何でしょうか?

X:トランプ氏が日本に特に求めていることはないと思いますが、覚えておいてほしいのは、中国は長期的な視野で物事を決定する国だということです。中国は何年にもわたって計画を立てて動きますよね。

そのため、トランプ氏が大統領である4年間に中国が何か問題を引き起こすことはないでしょう。

TAKESHI:なるほど。つまり、次の大統領が誰になるのかを様子見しているということですね。

X:そうですね。次の大統領が誰になるかで、また状況が変わるかもしれません。現在の副大統領は若くて非常にダイナミックな人物です。しかし、多くの副大統領がそのまま次の大統領になることはないので、どうなるかはわかりません。

TAKESHI:日本のメディアでは、ハリス氏が勝つだろうと言われていましたが、結果は異なり、トランプ氏が非常に強かったです。つまり、多くのアメリカ人がハリス氏を嫌っているということでしょうか?

X:ええ、メディアはハリス氏の強さを誤って伝えています。彼女は強くないです。多くの失敗をしています。経営や国を管理する能力が彼女にはないように見えます。戦争を防ぐことも含めて。彼女が勝たなくて良かったと思っています。彼女は一度も選挙に勝ったことがありません。彼女は2020年に大統領選に立候補しましたが、予備選ではどの州でも勝利を収められませんでした。今回も、予備選の後に選ばれたため、どの州でも選ばれることはありませんでした。そして彼女は決断力に欠けます。最初の決断、つまり副大統領候補の選択でミスをしました。彼女がペンシルベニアのシャピーロを選んでいたら彼女は大統領選挙に勝っていたかもしれませんが、そうしませんでした。シャピーロは非常に人気があり、良い知名度を持って素晴らしい知事です。

TAKESHI:ああ、そうなんですね。

X:もし彼女がシャピーロを選んでいれば、ペンシルベニア州も彼女に投票していたでしょうし、選挙結果も変わっていたかもしれません。彼はより優れた候補者で、キャンペーンでも良いパフォーマンスをしていたでしょう。しかし彼女が選んだ人物は、優先順位の低い候補者で、あまり影響力がありませんでした。

さらにもう1つの大きなミスは、ボビー・ケネディが大統領選に出馬していたことです。彼は民主党に「キャンペーンを取り下げるから、健康分野での役職を与えてくれ」と要求しました。

TAKESHI:そうだったんですね。

X:そうです。しかし、民主党はそれを拒否しました。その後、トランプ氏が彼に連絡して「私の政権で健康分野の役職をあげるよ」と申し出たのです。

TAKESHI:なるほど。それが多くの票に影響を与えたんですね。

X:そうです。トランプ氏は多くの人をまとめる能力を持っています。

TAKESHI:そうですね。今回、イーロン・マスクの影響も大きかったですね。彼もケネディのケースと似ていますか?

X:そうです。イーロン・マスクは以前は青い党(民主党)を支持していましたが、今回は赤い党(共和党)に変わりました。民主党が彼のTwitter買収を好まなかったのが理由です。Twitterを買収したことで、トランプ氏がTwitterを通じて人々にメッセージを発信できるようになったため、民主党はマスクに対して圧力をかけ始めました。政府は彼の契約をいくつか取り消しました。

TAKESHI:それで彼は民主党が良くないと考えるようになり、トランプ氏を支持したんですね。

X:ええ、イーロン・マスク氏やケネディ氏をめぐる民主党のミスが大きかったんです。

TAKESHI:そうですか。では、これはあなたにとって良いことですね。

X:はい、とても良いことです。

TAKESHI:それはまるでニューヨーク・ヤンキースがミスをして、ドジャースの大谷が勝ったような感じですね。先週は私にとってとても幸せな時間でした。日本中がこのことに本当に興奮しています。

X:その通りです。良かったですね。日本人選手がワールドシリーズで活躍しましたからね。

TAKESHI:一般的に青い党(民主党)の問題点は何でしょうか?あなたはトランプ氏を10年以上支持していますよね?

X:民主党の最大の問題は、一般の労働者、特に中産階級の労働者とのつながりが失われていることです。彼らは労働者層の声を聞いていません。トランプ氏はより多くの黒人やラテン系の有権者から支持を得ましたが、それは民主党がその層を無視してきたからです。

民主党はその基盤の声に耳を傾けていません。移民問題も大きな問題ですし、戦争も問題です。多くの若い有権者はハリスが戦争を始めるかもしれないと恐れて彼女に投票しませんでした。

彼らは「こんなのはもうごめんだ、支持できない」と感じたのです。トランプ氏は他の人が成功できるように支援することにオープンですし、民主党はそうではありません。民主党は人々に手当てを与え、コントロールしようとする傾向があります。共和党は、成功を目指すことを支援します。経済全体が成功することで、皆が良くなると考えています。私たち起業家にはその考え方が理解できます。

TAKESHI:でも、メディアはあなたの意見とは違う立場ですよね?メディアは民主党にコントロールされていますか?

X:メディアには民主党からの資金が多く流れています。ビル・ゲイツのような人たちが民主党を支援しているのも、その一例です。彼らはメディアに自分たちの意見を広めさせることで、民主党のストーリーを進めているんです。

覚えておいてほしいのは、メディアは当初、トランプ氏を非常に好んでいました。彼が初めて大統領選に立候補したとき、メディアは彼を称賛していました。しかし、彼が実際に当選してみると、彼をコントロールできないことに気づいたんです。彼は思ったことを何でも言い、好きなように行動するので、メディアは「この男は私たちの手に負えない」と思ったんですね。それでメディアは彼を攻撃し、倒そうとし始めました。でも、その攻撃が彼をさらに強くしたんです。

彼は唯一の存在です。トランプ氏はお金もありますし、誰からも何も必要としていません。彼は誰かに譲歩する必要もなければ、何かをもらうために誰かと取引する必要もありません。彼はアメリカの愛国者として国のために働きたいと思っているのです。

アメリカのためだけでなく、日本にとっても悪いことではありません。

彼は国際的なコミュニティを理解しています。日本がアメリカの友好国であることも、サウジアラビアのような国が大切な友人であることも分かっています。彼が在任中、サウジアラビアイスラエル、ヨルダンと大きな平和協定を結んだことを覚えています。

TAKESHI:なぜ一部の人々が「もしトランプ氏が大統領になったら世界の終わりだ」と言っているのか、不思議です。

X:それは彼らのレトリック、つまりプロパガンダです。

TAKESHI:このプロパガンダ中国共産党から来ているのでしょうか?

X:いいえ、そうではないと思います。これは主にアメリカの民主党が支配しているもので、彼らは権力を維持したいと考えています。アメリカには共和党民主党の2つの政党がありますが、民主党は2党制を廃止しようとしています。彼らは移民を赤い州共和党支持の州)に増やすことで赤い州の票を減らし、全ての州を青い州民主党支持の州)にしようとしています。

そのため、共和党は移民には賛成していますが、違法移民には反対しているのです。現在、外国で犯罪を犯した多くの犯罪者がアメリカに流入していることも問題になっています。

TAKESHI:わかります。私はコロナ後にアメリカに4か月滞在しましたが、驚いたのは、1000ドル以下の盗みは窃盗とされないということでした。本当に驚きました。これが本当におかしな決定だと思いませんか?

X:そうなんです。カリフォルニア州の法律ですね。もちろん、狂っていると思います。この法律は実はすでに修正されています。カリフォルニア州の住民は今週の火曜日の投票でこの法律を撤廃しました。それは投票にかけられ、住民がこの法律を撤廃しました。

TAKESHI:それは良いことですね。

X:民主党が政権を握った後には膨大な借金も増加しました。大きな借金が積み重なっています。これまでで最悪の状況です。さらに借金が増えました。民主党は人々にお金を配って彼らを喜ばせ、それによって票を獲得しようとしたからです。民主党は単一政党制を望んでおり、少数の人々で国をコントロールしたいと考えています。

そして、民主党は、大統領の座には見た目が良く、決定を下すのではなく単に象徴的な存在である人物を置きたいと考えています。彼らは少数のエリートが意思決定を行い、国民に対してコントロールを維持することを望んでいるのです。私の妻も言っていましたが、民主党は人々に「手助け」を与えるふりをして、実際には国民の自立を妨げ、依存させようとしています。

TAKESHI:私は8年前に、あなたが「トランプ氏を支持しているわけではないが、彼に投票した」とおっしゃっていたのを覚えています。

X:そうです。最初の選挙では、彼がヒラリー・クリントンと戦った時、多くの人が彼女を信用できないと感じていました。民主党の選択としても、非常に悪い選択だったと思います。多くの人が彼女を汚職まみれだと思っていました。バイデン氏も同じように腐敗しています。彼とその息子は外国との取引で多くの問題に巻き込まれました。

TAKESHI:トランプ氏が1回目の大統領になってから8年間が経過しましたが、今では彼を好きになりましたか?

X:はい、好きです。彼のメッセージや政策に賛成しており、彼が達成しようとしていることを支持しています。

TAKESHI:彼から「一緒に働いてほしい」と言われたら行きますか?

X:はい、行くでしょう。

TAKESHI:イーロン・マスクのような感じですね。

X:そうです、その通りです。

もちろん、トランプ氏も完璧ではありません。時には思いがけないことを言ったり、やるべきでないことをすることもありますが、彼の意図は正しいです。

もう時間なのでそろそろ失礼します。またお話しできるのを楽しみにしています。ありがとうございます。今度またぜひお話ししましょう。

米国大統領選挙の結果に思うこと

「長文注意」米国大統領選挙にはみなさん色々な思いがあると思いますが、これは動かせない事実であり、すでに過去のことですので、新しい世界に向けて私たちは日本は世界はどうするかを考えなくてはなりません。どんなにピンチに感じられてもそれはチャンスであることが多いです。私の知人が今回の選挙結果を見て以下のコメントをくれました。 「ウルトラマンはウルトラの国に帰ったので、地球防衛軍は自主防衛しましょう。マキアヴェリ曰く、他国の軍隊に自国を守ってもらう国に未来はない。」 米国の私がとても信頼している知人は「トランプは嫌いだけどトランプに投票する」と言っていました。アメリカのインフレも治安の悪化も貧富の格差の拡大も異常であり、サステイナブルであるとは全く思えません。アメリカの借金の増え方も尋常ではありませんし、過度のポリコレが活力を奪っています。アメリカが抱えている病理は大きく、アメリカ市民の皆さんの多くが究極の選択をしたのだと信じています。 民主党がカマラさんではない候補を出していたら状況が変わった可能性があると思います。経済政策や移民政策に強い候補者です。ネットの時代には候補者の資質はすぐに見抜かれてしまうので隠すことはできません。今回は大統領選挙も上院下院も全て共和党のトリプルレッドになりました。民主党の皆さんには次回の大統領選挙に向けてゼロから国を良くする方法を考えて欲しいです。 今回もソーシャルメディアが選挙に大きな影響を与えました、日本においてもその要素が日に日に強くなってきています。政治家の一丁目一番地はソーシャルメディアになる可能性が高いと思いますし、それを怠ればおかしな党に政治を乗っ取られてしまうリスクもあります。イーロンマスクのようなスーパーお金持ちが政治に影響を与えられるようになっていることも事実です。民主主義がピンチを迎えているとは思いませんが、テクノロジーの進化について行っていないことは事実だと思います。平和のためのイノベーションが必要な時代です。 もし、ウクライナ戦争が如何なる形であっても終わり、第三次世界大戦の危機が遠のくのであればトランプが大統領に再選されたことは正しい意思決定だった可能性があります。 繰り返しになりますが、ピンチはチャンスです。ここからの舵取りが大切になると思います。

ネットの負の側面は変えられるか?ネット上の評判について思うこと。

 インターネットは世界を変えました。そのことについて疑う人はいないと思います。しかし、全てが良い方向に変わったと思う人も誰もいないでしょう。ネットの負の側面が最近大きくクローズアップされています。

 私は1998年にデジタルフォレストという会社を創業し、インターネットでビジネスをしています。アクセス解析の「Visionalist(ビジョナリスト)」で知名度が上がりましたが、一時はサイバーセキュリティー関連のビジネスもしていました。Visionalistの製品群にパケットキャプチャー(インターネットの盗聴技術)を使った製品が存在したのもセキュリティビジネスの経験からきた名残です。また、VisionalistにはVisionalist SEOという製品もあり、検索エンジン最適化の分析商品をSEO事業者に対して提供していました。

 このブログを読んでいる人は私のブログ「キリロムグループCEO 猪塚武のブログ」からきたのかもしれませんが、ひょっとすると「猪塚武 評判」という検索ワードで来たのかもしれません。このブログは「猪塚武 評判」というキーワードに合わせて書いています。

Google/Yahooのサジェスト汚染を使った悪意のある書き込み

 GoogleやYahooなどの検索エンジンでは検索キーワードを入力するとよく検索されるキーワードが候補として表示されます。これをサジェストと呼びますが、このサジェストは操作が可能です。検索エンジンのAIのアルゴリズムを欺いて本来は表示されるべきではない言葉をサジェストに表示する手法は「サジェスト汚染」と呼ばれています。「猪塚武 評判」というキーワードはこのサジェスト汚染の手法で表示されていると私たちは分析しています。

検索エンジンに対する仮処分裁判

 そもそも、「猪塚武 評判」という回りくどいことをしなくても「猪塚武」で私の評判を落とすコンテンツを出せば良いのですが、検索エンジンの上位に名誉毀損などの法的問題に抵触すると認識されたコンテンツは表示されにくくなります。このGoogleに日本の法律違反でであると理解してもらう手続きが仮処分裁判です。私はGoogleに対してすでに複数回の仮処分裁判をおこなっています。

匿名性と国境を越えた法律の適用範囲を今後どうするか

 インターネット上の書き込みは簡単に国境を超えることができますが、現在の法律はどこの国もそれぞれの国境に縛られます。法律がインターネットの進化についていけていないことがネットの誹謗中傷問題においては大きな課題となっています。

 また、インターネットは設立時から広く匿名性が認められてきましたが、この匿名性をどこまで認めるのかという問題もこれから議論されなくてはなりません。twitterのように広く匿名性を認めてきたメディアによる誹謗中傷があった場合に、その発信者情報開示裁判がもっと簡単で容易になるような法改正が世界的に求められます。