キリロムグループCEO 猪塚武 のブログ

キリロム グループ CEO 猪塚武のブログです。キリロム工科大学やvKirirom Nature Landなどの事業の話を書きます。

カンボジアは新型コロナ第一波が収束しました。

 

こんにちは猪塚武です。

 

カンボジアに戻ってきてふと周りを見回してみると、コロナの第一波が収束する国が増えているようです。

例えばカンボジアは新規患者数が0の日が24日間を超えました。新規患者数が14日*2倍の28日を越えればエピデミックは終息宣言です。来週にはカンボジア政府から何らかの終息宣言が出るかもしれません。

ベトナムも国内の活動は通常に戻っていてオンラインよりもオフラインの流れさえ出始めているようです。タイも新規発生者数は一桁になり、6月の頭には収束ですね。ミャンマーラオスも大したことはないのでメコン地域はラッキーな地域なのかもしれません。カンボジアがなぜ死者ゼロでいけたのかというのは驚きなのですが、国民が若く・生活スタイルが3密を起こしにくいということはあるのではないかと思います。学校に通えるように解禁してほしいところです。

マレーシアは宗教イベントから感染爆発がお起こりましたがおそらく5月末には落ち着く感じですね。シンガポールは国民の新規感染は20人程度まで落ち着いているそうなので政府はなんとかするのではないかと思いたいです。インドネシアはちょっと収束が見えないですね。フィリピンは一進一退というところでしょうか?

少し離れると台北・中国・韓国もほぼ収束モードです。日本も5月末にはほぼ大丈夫ではないかと思われます。少し離れるとオーストラリアやニュージーランドもOKな感じです。

どの国も簡単に国境を開くとは思えませんが、検査で陰性だった人は国境を通過できるというオペレーションに第一波が落ち着いた国々はなっていくのかと思います。

しかし、ホテル・飛行機・観光業が大変な時代は続く感じですね。

カンボジアイオンモールは5/1から本格営業、マッサージサービスも5/7から解禁のようで、どんどん普通に戻っていきます。

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イオンモールは通常営業再開

世界を見渡すとロシアのように毎日感染者数が増えている国もあります。アフリカや南米にもそんな国がみられます。

第二波は必ず来るのでいつ・どんな形になるのかビクビクしながら守りを固めたいところです。

 

vKirirom Group CEO
キリロム工科大学 理事長 
猪塚武

キリロム工科大学は現在オンラインで期末試験を実施中です。

キリロム工科大学理事長の猪塚武です。

 

新型コロナで死者がまだ出ていないカンボジアですが(患者数は公称122名)キリロム工科大学を含む全ての学校に通う学生は自宅からのオンラインでの授業を義務付けられています。この2週間は州をまたぐ移動が禁止されるなどロックダウンではありませんが感染防止のためにカンボジアも必死でした。そして田舎に帰らないようにクメールニューイヤーの休みも延期になっています。

キリロム工科大学の学生も全員自宅に戻っているのですが、今週は期末試験をオンラインで実施しています。

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キリロム工科大学オンライン試験実施中

入学試験のために作っていたオンライン試験の仕組みを期末試験でも利用したのですがこれまでのところうまくいっているようです。

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キリロム工科大学オンライン試験実施中2

5月からスタートする下期も今のところ在宅授業にしなければならないという通達がカンボジア政府から来ていますがキリロムは基本的に新型コロナの3密が発生するような危険な場所ではないで早く解除されることを望みます。

 

キリロム工科大学
理事長 猪塚武

 

***キリロム工科大学に関する詳細は下記をご覧ください。***

 

キリロム工科大学日本語サイト
 
キリロム工科大学奨学金スポンサー募集サイト 
 
キリロム工科大学日本人一期生の個人ブログ
 
稼げる人材を育てる、起業家が海外に作った新しい発想のキリロム工科大学
 
日本人がカンボジアに作った"理想の大学" 山奥にエリートが集まる理由とは
 
キリロム工科大学とvキリロムネイチャーシティプロジェクト
 

キリロム工科大学が学費を実質無料にできる仕組みについて

 キリロム工科大学はカンボジア人にとっては義務と引き換えに無料の大学を実現しています。そして日本人や外国人にとっては卒業後に最大で支払った授業料と生活費の全額が戻ってくる実質無料の大学です。

 通常学費や生活費が無料ということは誰かの寄付で成立するソーシャルモデルなのかと思われますがキリロム工科大学はそうではありません。学生が大学の運営を無償のインターンシップで支えることにより大学が収益を上げて学費と生活費を無料にするモデルになっています。

 このモデルはカンボジアの貧しい子供向けに上級生が下級生を支援することで学費を無料にするカンボジアの学校のモデルを参考にしています。

 この仕組みに登場してくるのがKITポイントで、KITポイントは学校運営への無償インターンシップを経済価値に変換してポイント化しているものです。一定のKITポイント取得が卒業要件になっていて稼ぐ力があると評価されます。

 キリロム工科大学の学生は340KITポイントを目指していますが、170KITポイントで卒業できます。日本人は340KITポイントを獲得し、かつ企業スポンサーに就職すると全額学費と生活費が戻ってくる仕組みです。

 別の見方をすると働きながら学校に行くいわゆる「苦学生」モデルに近く見えるのですが、通学時間・食事を作る時間・洗濯時間をカットして無償インターンの内容を可能な限り専攻分野に近づけることで大学としての能力向上も同時に実現しています。

 インターンシップに関する法律は国によって違います。日本だと長期間の無償のインターンシップが労働に見なされることもありますが、カンボジアでは無償のインターンシップは長期間でも無償のインターンシップのままです。キリロム工科大学の学生は学生ビザであり、労働許可もないので労働はできません。教育目的の無償のインターンシップリーンスタートアップのスキルを身につけるのがキリロム工科大学です。

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