キリロムグループCEO 猪塚武 のブログ

キリロム グループ CEO 猪塚武のブログです。キリロム工科大学やvKirirom Nature Landなどの事業の話を書きます。

オミクロン対策で緊急事態宣言を出すべきではない。最短での集団免疫獲得に舵を切るべき。

 岸田政権はオミクロン株への対応を水際管理を含むゼロコロナ政策で行おうとしているように見えますが、感染力が高く、危険性は低くかつワクチンを多くの国民が接種した現時点においては考え方を変えるべきだと思います。

日本ではワクチン接種希望者は既に接種済み

 日本の毎日のワクチン接種者数は10万人/日程度に大きく落ちています。既に3回目の接種がスタートしていることも考えると接種希望者の2回接種は概ね終了したと考えられます。この段階でゼロコロナ政策を維持することは経済的な死を防ぐためには得策ではありません。

カンボジアシンガポールの経済的な回復

 カンボジアでは首相が演説でPCR検査を行わないことを発表しました。一方で弊社のスタッフの中には4回目の接種を行う者も出てきています。ワクチンを子供も含むほぼ全ての国民に接種したのちにPCR検査を行わないという政府判断は私はモデルになると思っています。

 シンガポールもワクチン接種者が80%を超えたのちにウィズコロナ政策に移行しました。日本と違ってシンガポールは2年近くゼロコロナ政策を実行してきたので当初は感染者数の増大がありましたが、今はそれも治りつつあり、ワクチンの2回接種を前提とした国外への移動の自由を取り戻しつつあります。

 カンボジアシンガポールでは新型コロナは風土病として再定義することで経済の復活が見込まれるでしょう。

オミクロン株の蔓延は新型コロナ終息への近道の可能性もある

オミクロンは圧倒的な感染力を保つために、日本のようなゼロコロナを実行できなかった国が国内で退治することはできません。おそらくこれから相当速いスピードで広がると思われます。しかし、オミクロン株の危険度は低く、感染者は他の変異株に対して耐性を持つ可能性もあるのでオミクロン株の広がりが新型コロナパンデミックの終焉を早める可能性さえあります。

オミクロン株の広がりを止めることができるのは集団免疫のみ

本日のニュースで沖縄は600名の新規感染者が出たと報告あありました。日本の現在の政治体制でオミクロン株を抑え込むことは難しいでしょう。であれば、重傷者と死者数のトラッキングのみを行い、オミクロン株の広がりを許容してできるだけ早く集団免疫を獲得する方向に舵を切るべきだと思います。

3回目の接種を急ぎ、緊急事態宣言や蔓延防止などの行動制限を出すべきではない。

日本が新型コロナを抑え込めた理由は2年間のウィズコロナ政策と職域接種による局所的な集団免疫達成であると私は考えています。オミクロンでは局所的な集団免疫の範囲が広がりますので、一時的に感染者数は広がりますがシンガポールのように再度落ち着いてくるでしょう。日本政府としては3回目の接種を急ぐことは必要ですが、緊急事態宣言や蔓延防止のような行動制限を出すべきではないと思います。ここからは日本経済を守ることに注力すべきです。