キリロムグループCEO 猪塚武 のブログ

キリロム グループ CEO 猪塚武のブログです。キリロム工科大学やvKirirom Nature Landなどの事業の話を書きます。

コロナ渦中ですがなんとかシンガポールに行ってきました。

9月の頭からシンガポールに行ってきました。成田空港はまだガラガラですが、5月にカンボジアに行った時にはひとっこ一人いないレベルだったのでそれから考えると若干でも人がいました。世界は回復に向かってます。

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成田空港は9月はまだガラガラ

シンガポール国際空港に到着してみると成田空港同様ガラガラなのですが、入国にとても時間がかかるようになっているのでイミグレーションは混雑していて1時間近く待つことになりました。

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チャンギ国際空港の出口は混んでます。

空港からバスに乗って到着した強制隔離施設ですが5つ星ホテル。リッツ・カールトンやマリーナベイサンズではないのですが広くて快適です。運・不運があるそうなのですが、私の場合はハズレではありません。三等賞くらいでしょうか。

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14日間の強制隔離は5つ星ホテル

14日間の部屋から一歩も出られないとなると大変なのですが私の場合はほとんどの仕事がオンラインでできるので以外と快適でもう一回やってもいいかなというレベルでした。しかし、今月11月からは強制隔離の必要はなくなるので普通のホテルに滞在することになりますのでもう強制隔離はありません。

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14日間の強制隔離は5つ星ホテルでこんな感じにセットアップ。

食事はとても残念なレベル。特に朝ごはん・・・。でもオンラインで買ったものは普通になんでも届きますし、UBER EATSも問題ありません。私の場合はダイエットに効果がありました。

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朝ごはんはちょっと残念な感じです。

5つ星ホテルなのでランドリーサービスなどは普通にあるのですが特に値下げされているわけではありません。人生で初めて5つ星ホテルで洗濯してみました。CAさんのブログを参考にしましたが、タオルに包んで踏むという脱水方法はすごい。ありがとうございました。

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人生で初めて5つ星ホテルで洗濯しました。

14日間の強制隔離中に私の誕生日を迎えることになりました。隔離中でも5つ星ホテル。こんなケーキを持ってきてくれました。

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さすが、5つ星ホテル。私の誕生日にはこんなケーキを出してくれました!

強制隔離の11日目くらいにPCRテストを受けなければならないのですが、それまで部屋から一歩も出られなかったので一回下の検査場に行くのも小旅行でウキウキです。でもPCRテストはもう受けたくない・・・。

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PCRテストは小旅行

無事、PCRテストは陰性で強制隔離も終了です。ホテルの皆さんには笑顔で見送ってもらえました。ちょっと痩せたかな。

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14日間の強制隔離もお別れです。

シンガポールに来てみるとコロナの市中感染はほぼ発生していなくて、日本よりも全然安全です。カフェの定員が半分になっているので行ってみたスターバックスは全て満席でした。人々は街に出始めています。海外旅行ができないシンガポール人が行く場所もあまりなく、セントーサのホテルに宿泊することを自慢している知人もいました。シンガポールもマイクロツーリズムです。マリーナベイサンズにできた海上に浮いているApple Storeは大人気で最初に行った時は6時間待ちでした。諦めて別の日に出かけました。何人が実際に商品を買っているのかなという感じです。

 

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マリーナベイサンズのアップルストアは大人気

シンガポールでは多くの旧友と会いましたが、ミーティングは5人以内でなくてはならず食事やカフェのタイミングでしかマスクを外せないので大変です。日本と違ってルール違反はビザ剥奪・罰金・国外退去になることもあります。やはり明るい北朝鮮かと再認識させられます。

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シンガポールの会員制クラブの高級チキンライス

知人との食事ではいろいろな食事を奢ってもらいましたが、チキンライスもこんなにいい感じのものがあるんですね。

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マレーシア料理と中華料理が統合されたパラナカン料理も満喫

マレーシア料理と中華料理が統合されたパナラカン料理も満喫することができました。

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シンガポールで有名な四川料理を満喫

Facebookで友達が宣伝していた有名な四川料理店にも行ってきました。

 

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シンガポールで教育関係者と

シンガポールでは限られた時間で5人の制限のなかでできるだけ多くの人と会うことができたと思います。ベンチャーキャピタルとして成功し100億円を調達したばかりのPaulとも会いましたが我々のビジネスモデルに対する評価を色々としてもらいました。

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旧友との再会

空港までは友達に送ってもらい、空港で食事をすることにしたのですがチャンギ国際空港の駐車場もガラガラです。(我々の車以外は一台もいなかった。)

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シンガポール空港の駐車場はガラガラ

空港の駐車場に車がいないということは当然空港にも人はいません。

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コロナ渦のチャンギ国際空港

昨日はシンガポール国際空港が飛行機を使ってレストランをしているニュースがありましたが、国内線を全く持たないシンガポール航空が苦境に陥っていることは誰が考えても一目瞭然で国内市場を持つ日本の強みを再認識させられました。

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チャンギ国際空港には人がいません。

知人が星野リゾートで働いているのですが1月末まではGOTOキャンペーンで満室。これは例年よりも良い状況だと聞いていますが、海外に行けない人たちがGOTOキャンペーンに乗って国内旅行に殺到しているということですね。

Facebookを見ているとなんだか釣りが流行っているなぁと感じていました。コロナがなければ経営者仲間と一緒にトルコ・ウクライナ旅行に行く予定だったのですがその予算は瀬戸内海旅行と釣りということになりました。これもポストコロナで起こっているマイクロツーリズムの流れなんだと思います。シンガポールでもプレジャーボートを借りるのが簡単ではなくなっていると関係者が言ってました。

観光で海外旅行はできなくなっていますが、ビジネスではできます。シンガポールにもカンボジアにもビジネスがある私はこの3カ国であれば行き来をすることができます。14日間の自主隔離は大変ではありますが、定期的に3カ国を行き来しながらビジネスをコロナ渦でもやっていきたいと思います。今年は5月と9月にカンボジアシンガポールに行きましたが12月にも再度シンガポールに行く予定です。

vKirirom group CEO
キリロム工科大学 理事長
猪塚武

 

 

キリロム工科大学バーチャルカンパニーのピッチイベントを初めてオンラインで開催しました。

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キリロム工科大学ピッチイベント猪塚武説明

皆様、キリロム工科大学理事長の猪塚です。

カンボジアのコロナ事情は少し以前説明したように、一言で言えばコロナの封じ込みには成功しています。しかし、その一方で国境は封鎖され鎖国に近い状況になっていてアンコールワットに訪れる短期訪問の外国人観光客は限りなくゼロです。

この影響はキリロム工科大学の事業にもありますが、影響として大きいのは日本やカンボジア国外からのキリロム工科大学への視察ができなくなってしまったことです。

Postコロナ、Afterコロナを見据えてキリロム工科大学のリモート視察のようなものを考えてはいますが、そもそもの日本側でのセミナーの開催自体が今年の3月以降はできてません。

そこで新しい試みとしてオンラインでのキリロム工科大学のバーチャルカンパニーのピッチイベントを開催することにしました。詳しくは下記のベンチャー系のメディア「BRIDGE」で ”カンボジア・キリロム工科大、学生らによるスタートアップのデモデイをオンライン開催。——日本のエンジェル投資家ら約50名が参加” という記事になっているのでそちらをご覧ください。「デモデイ」という表現が正しいのかもしれません。8社の事業の詳細かつ的確な説明が書かれています。

 

thebridge.jp

 

今回のイベントを主催したのは新しくできたブイキリロムインキュベーションセンターという部門です。今回のイベントは日本語と英語を混在させたことによる問題がありました。11月ごろには再度、英語のみでキリロム工科大学バーチャルカンパニーピッチイベントを開催してみたいと思います。

 

今回のピッチイベントで急速に頭角を表したのがZeal(ジール)というバーチャルカンパニーです。将来有望なキリロム工科大学の3年生が率いている会社で、不動産テックまたは建設テックの分野に位置する企業なのですが、日本とカンボジアの市場がニーズが違っているのでどちらにフォーカスするかを市場ニーズを見ながら判断します。

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キリロム工科大学の学生寮を写真撮影によりポイントクラウドを作成したもの。

1年以上前から開発を続けているLen of realtyという会社ですがVRを使った語学学習ソフトが完成に近づいてきました。半年ほど前に1度完成したのですが、その後の切りロム工科大学内のユーザーテストが不評で再度作り直すことになってしまいました。キリロム工科大学の1年生と2年生は全員Oculus Goを持っていて、VRのユーザーテストにはとても良い環境になっています。

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キリロム工科大学語彙学習VRソフト Len of Realty

今回ピッチのメインセッションに登壇したバーチャルカンパニーは8社ですがそのうち2社は法人化が決まっています。残りの6社のうち1社でも多く法人化が決定することを関係者一同願っています。

 

キリロム工科大学理事長 
猪塚武

新型コロナに対する社会変革が経済刺激策になる。もっとwithコロナに向けた変革のスピードアップが必要だ。

新型コロナ(COVID-19)はある分野の需要を大きく消滅させた。インバウンドの旅行業は日本でも99.9%ダウンという聞いたことがないような数字になっているし、国内旅行業・飲食業・イベント業などもダメージは極めて大きい。この10年ブームになっていた、シェアリングエコノミー・グローバリゼーション・SNSを媒体としたイベントの集客が自然界の法則に抵触して大きくダメージを受けこれ以上無防備に継続できなくなったというのが現実なのだと思う。

インフルエンザよりも1桁も2桁も高い致死率の新型コロナに世界中が驚き、ロックダウンという対応を行なったが経済的なダメージはあまりにも大きくロックダウンをこれ以上長くは継続することができそうにない。ロックダウンの意義は医療体制を整える時間稼ぎだったと考えるしかない。

日本は第一波は日本流ロックダウン(?)で乗り切ったが、第二波ではそれは不可能だろう。インドも早々にギブアップして今は感染者数が指数関数的に上昇している。これからは新型コロナと経済の共存だ。イギリスやフランスやイタリアなどは第二波が起こっていないがひょっとすると集団免疫の効果が出始めているのかもしれない。既に40%を超える人口が免疫を持っていたり、新型コロナに対する十分な免疫力を最初から持っている可能性もあると思う。加えてイギリスで開発されたワクチンが強い抗体反応を示しているなど明るい話題もある。今年の後半から来年にかけてはワクチンの話題がどんどん出てくるのかもしれない。

本来は今頃東京オリンピックで日本中が盛り上がっているはずだった。来年の開催についてはどちらかを選べと言われれば、私は開催できる方に賭けたい。社会は新型コロナとの共存の覚悟がその頃にはできていると思うからだ。

これからの日本は若い人は高齢者に新型コロナを移さないように配慮しながら経済活動を継続し、高齢者は自主的な外界からの隔離を継続するという流れになるのだろう。私は52歳なので高齢者の入り口ではあるがまだ致死率は0.X%だと思われるのでできるだけ新型コロナに感染しないように配慮しながらも経済活動を行わなければならない。

新型コロナでテレワークが普及し、オフィス不動産の需要がなくなるとか、インバウンドがなくなりホテルや民泊が厳しいと言われ不動産全体が不況なのではという錯覚を受けたのだが、湘南や軽井沢のような場所は移住者ブームで地価は上がっていると思われる。また電車にあまり乗りたくない人が都心に引っ越したり、自宅に書斎を持つために広い部屋に住み替える人も増えていて住宅需要も堅調だと思われる。

外国人はいなくなったが外国にいた日本人は戻ってきたわけだし、日本人の人口が大きく減ったわけではないのでオフィス+住宅における一人当たり面積が減りさえしなければ不動産のダメージは他の産業よりは低いと思われる。例年であればこの時期は不動産が動かない時期だそうだが今年は活発に動いているようだ。

オフィスに関してもコワーキングというスタイルは一旦ブレーキがかかったが、テレワーク中心の働き方になり個室の需要が増えている。これまで怒られながらもコワーキングスペースで行なっていたオンライン会議も毎日6時間とかになると難しい。これからはホテルを転用した宿泊できる個室型のコワーキングスペースなどができればまたニーズも出ると思う。120LDKのような物件だ。

GO TO トラベル を東京関連はストップしてしまっているが、これから長いwithコロナの戦いなので、ここは三密と大声を避ける形での旅行をどうやって実現するかということに絞ってGO TO トラベル を東京も含めて行い、観光業を支える必要はあるのだと思う。レンタカーを借りる人が多いのは車のニーズが復活してきているからだと思うが、仲良しのドライブを中心とした移動をベースにドライブインシアターの復活のようなwithコロナ時代の”人が集まれない”新経済を再構築していくスピードをあげれば新型コロナ経済ショックのダメージも小さくなるのではないかと思う。これからは経済を止めることは解決策にはならない。

新型コロナの免疫はワクチンができても長くは持たないと思われるので、一定数の新型コロナ患者は毎年発生することになる。したがって、三密を避け大声を出さないライフスタイルは今後ずーっと継続することが確定したようなものだ。新型インフルエンザも来るかもしれない。本質的な社会とビジネスの転換は今すぐにでも起こさなければならない。このビジネス転換は経済刺激策にもなるので政府はここに集中すべきだと思う。

都市部のホテルと飲食業のオーバーサプライ問題は手を拱いていてもどうにもならない椅子取りゲームだと思うが、一人当たり占有面積のを広げる方向性と飲食店の住宅兼用オフィスへの転用などを行えば乗り切れるのではないかと思う。あまり時間はないかもしれないが。

我々も大胆なビジネスの方向転換をしなければならない。

vKirirom Group CEO
キリロム工科大学 理事長 
ブイキリロムジャパン 代表取締役社長
猪塚武

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